受験準備をしよう

原付免許を受験するために必要なものは?

  • 住民票 1通
    • 発行後6ヶ月以内で本籍地が記載されているもの
  • 申請用写真 1枚
    • タテ30mm×ヨコ24mm、上三分身、正面、無帽、無背景、6ヶ月以内に撮影したもの
    • 免許証に使用する写真は、試験合格後に撮影します。
  • 筆記用具
    • HBの鉛筆、ボールペン、消しゴムなど。
    • シャーペンでも構いませんが、マークシート形式の解答用紙は塗りにくいので、鉛筆のほうが無難です。
  • 健康保険証、住民基本台帳カード、パスポート、学生証、社員証などの本人であることを確認できるもの
  • 印鑑(認め印)
  • 運転免許申請書(試験場にあります)
  • 受験票(試験場にあります)

住民票ってどこで手に入れるの?

住んでいる(住民登録をしている)市町村の、市役所・区役所・町役場・村役場で手に入ります。役所で申請用紙を書いて、窓口へ持って行きましょう。そのとき、本籍地を記載してもらうのを忘れずに。
手数料は300円程度です。

写真を撮るとき、めがねはどうしたらいいの?

普段からめがねを使用している人は、めがねをかけて撮影した方が好ましいようです。

ただし、色つきのレンズだったり、レンズが光っていたり、フレームの影などで顔がはっきり写っていない写真はNGですので注意してください。

写真の条件「上三分身」って何?

上三分身とは「からだの上側 三分の一」という意味。おおむね胸から上が写っている写真だったらOKということです。
具体的にどんな写真ならOKで、どんな写真だとNGなのか、以下のページによくまとまっています。

試験当日はどんな格好で行けばいいの?

原付講習で実際に原付を運転しますので、運転に適した服装(長袖、長ズボン、運動靴など)で行きましょう。

当日は何時くらいに行けばいいの?

予約制でない場合は、受付時間を調べて、できるだけ早めの時間に行く方が無難です。
運転免許試験場は混んでいることが多く、試験場によっては申請が遅いと定員から漏れてしまうことがあります。

当日に免許証が交付されないことはあるの?

夏休みなどで受験者が多いと、原付講習が定員オーバーしてしまい当日に原付講習が受けられないことがあります。その場合は免許証が当日交付されません。

原付についての基礎知識

原付とは?

  • 正式名称は「原動機付自転車」といい、総排気量が50cc以下のものを指します。
  • 一般的には「原付」「原チャリ」「原チャ」「ミニバイク」などと言われます。
  • 法律で最高時速は30kmまでと定められています。
  • 定員は一人で、二人乗りはできません。
  • 高速道路は走れません。
  • 車検制度はありません。

原付免許の受験資格は?

  • 16歳以上であること
  • 過去に運転免許の取消処分、拒否処分、国際免許の6ヶ月をこえる運転禁止処分を受けた人は、取消処分者講習を受講し、欠格期間経過後でなければ受験できません。

つまり、ほとんどの人は16歳以上であれば誰でも受験できます。

原付の免許はどこで取れるの?

原付の免許は、自分が住んでいる(住民登録をしている)都道府県の運転免許試験場で取得することができます。
自動車教習所ではないので注意。学科試験は運転免許試験場でしか受けられません。
たいていの場合、運転免許試験場で原付講習を受けることができますので、特に事情がなければ自動車教習所に行く必要はありません。

県によっては、

  • 自動車教習所で原付講習を受けることが可能な場合もあります。
  • 試験場で原付講習をおこなっていない場合もあります(この場合は、かならず自動車教習所で原付講習を受けなければなりません)。
  • 自動車教習所や警察署で試験を受けられる場合もあります。

県によってまちまちなので、かならず各都道府県の警察ホームページなどで確認してください。

どうやって申し込むの?

申請方法も、県によってまちまちです。
当日に試験場で申請すればいいところもありますし、予約が必要なところもありますし、事前に警察署で申し込むところもあります。
受験できる日にちや時間は試験場によって違うので、各都道府県の警察ホームページなどで確認してください。特定の曜日しか受け付けていないこともありますので注意。

費用はどれくらいかかるの?

試験場によって異なりますが、だいたい7450円くらいです。

  • 試験手数料 1650円
  • 交付手数料 1750円
  • 原付講習料 4050円

私が免許を取ろうと思ったきっかけ

身分証明書が欲しい!

私が原付免許を取ろうと思ったきっかけは、身分証明書の提示を求められて困ったことでした。
学生の時は学生証があるのでほとんど意識しませんでしたが、高校や大学を卒業してからも使える「顔写真付きの身分証明証」はあまりありません。

パスポートや住民基本台帳カードは、持ち歩くにはちょっと大げさすぎます。
健康保険被保険者証はお手軽でいいのですが、顔写真が付いていないので身分証明書として使えないことがあります。

こんなとき困った
  • 携帯電話を契約するとき
  • 銀行口座を作るとき
  • レンタルビデオ店で会員カードを作るとき

保険証でごり押しできるときは、まだましです。保険証だけでは身分証明書として認めてもらえず、公共料金の請求書や住民票と一緒に提出しなければならないこともしばしば。それも自分の名義で公共料金を払っていなかったらアウトですし、住民票もそんなに頻繁に取りに行っていられません*1
免許を持っている人は思いもしないでしょうが、免許証を持っていないとかなり困ります。

原付免許のお手軽さ

  • たいていの場合、1日で試験と講習が終わって免許証が即日交付される*2
  • 免許証の有効期限が最初の更新までは3年、それ以降は5年もある(年齢が70歳までで交通違反をしていない場合。違反をした場合は3年になったりします)
  • かかる費用が比較的安い。取得時が7450円程度、更新が3000〜4000円程度ですむ

運転免許証は「顔写真つきの公文書」ですので、身分証明書・本人確認書類としてはほぼ万能です。少しの時間と手間とお金で、そんな身分証明書が手に入るのですから、取得しておいて損はありません。
私は学生時代に「免許なんかいらない、大丈夫!」と軽く考えていましたが、働き出してからかなりの不便を強いられて、とても後悔しました。もし免許は不要だと考えている人がいるなら、学生の間に原付免許を取得しておくことをおすすめします。

原付免許の勉強をしてよかったこと

免許の勉強をすると、今まで知らなかった交通ルールがたくさん出てきました。

  • 手信号の意味
  • 駐車禁止の場所
  • 追い越ししてもいい場面、ダメな場面
  • 車の優先順位*3
  • 各種標識の意味

こういうことを知っていると、車の助手席に座っていても運転者の判断を助けることができますし、道を歩いているときでもそばを通る車がどのように動く(べき)か分かるので、ちょっと安心できます。
教養として免許の勉強をするのも悪くないな、と思いました。

*1:住民票に有効期限はありませんが、一般的に発行後3ヶ月〜6ヶ月以内のものが有効とされているようです

*2:事前に自動車教習所で講習を受けておく必要がある県もあります

*3:標識がない場合は道幅が広い方が優先道路、同じ道幅のときは自分の左から来た車が優先(左方車優先)